【業務週報】仁義なき「海外送金サービス」戦争

私もJTBの国際送金サービスでせっせと台湾に送金しています(爆)サービス利用料と現地ATM利用料で800円くらいです。

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在日外国人の雑談を聞いていると、よく話題にのぼっているのが「海外(国際)送金」の話題。外国人労働者の人たち、特に新興国から日本に働きに来ている人たちは、ほとんどの人が母国の家族に仕送りしていますからね。日本はまだまだ円高ですから、数万円の端金でも、物価の安い母国に送ると大金に化けるわけです。

規模の大きい在日ブラジル人マーケットですと、送金市場が成熟していまして、ブラジル系の銀行が幾つも日本に進出し、コミュニティー内に支店を作り、派手な顧客獲得競争を繰り広げております。在日ブラジル人の場合、皆さん就労可能なビザを持っており仕事ができるので、手数料が多少高くても正規の国際送金サービスを利用できるんですよね。

問題は留学生や家族滞在者、技能実習生など就労ができず所得の低い外国人の場合。例えば、留学生が資格外活動時間内のアルバイト代から捻出した1万円を母国に送金しようとしたら、銀行の送金手数料で6000円取られたなんて笑えない話が起こってしまうんですよね。そこで手数料の安い地下銀行を利用するという構図ができてしまっています。

昨年、銀行法が改正され銀行以外の法人でも海外送金サービスが認められるようになりました。こういう企業は日本人より送金需要の高い在日外国人をターゲットにすれば、在日外国人側は安い手数料で送金できるし、企業は潤うし、地下銀行は減るしと一石三鳥だと思うんですけどね。

地下銀行:運営容疑、留学生逮捕 170人以上の金送金 /愛知

日本に住むインドネシア人の現金を本国に不正送金する「地下銀行」を運営したとして、静岡、愛知両県警は7日、インドネシア国籍の留学生、チェチェ・ブルハン容疑者(38)=静岡市駿河区小鹿=を銀行法違反(無免許営業)容疑で逮捕したと発表した。愛知県内で働く技能実習生ら22都府県の170人以上の顧客から総額3億4000万円の送金を引き受けていたとみて裏付けを進めている。

逮捕容疑は、07年12月から11年1月にかけ、インドネシアに住む親類と共謀し、静岡県や愛知県に住むインドネシア人らから現金を預かり、手数料を取って本国への送金を請け負ったとしている。

両県警は、正規の銀行送金だと1回6000円かかる手数料を1000円にして顧客を集め、340万円以上の報酬を得ていたとみて調べている。【平塚雄太】

毎日新聞 2011年2月8日 地方版

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