【業務週報】なかなか減らない偽装入国

転勤ビザを悪用、親類を偽装入国させたバングラ人摘発

外資系企業の駐在員らに与えられる「企業内転勤」という在留資格を悪用し、親類を日本支社の社員に偽装して入国させたとして、東京入国管理局がバングラデシュ人の男を入管難民法違反容疑で摘発し、今月、強制送還していたことがわかった。

男が支社長を務めていた日本支社には活動実態がなく、入国した親類も飲食店で不法就労をしていた。企業内転勤ビザによる不正入国の発覚は初めて。

同入管では、外国人ビジネスマンの急増を背景に、新たな密入国の手口が広がる可能性があるとみて警戒を強めている。

虚偽の書類を入管に提出したとして今月9日に強制送還されたのは、東京都中野区の医療品輸入販売会社日本支社のタスビール・モハメッド支社長(40)。

同入管幹部によると、タスビール支社長は昨年4月、親類の男(31)について、バングラデシュの首都ダッカに本社を置く同社の日本支社員に仕立て、企業内転勤ビザで入国させた疑い。親類の男も不法残留ですでに強制送還されている。

支社長はダッカ本社で社長をしていた実兄に依頼して偽の転勤命令書などを入手し、ビザ申請時に入管に提出していた。報酬として親類の男から200万円を受け取っていたという。

親類の男は2005年、偽名で来日したことが発覚して強制送還され、再来日が難しくなっていた。今回はビジネスマンとして堂々と入国した後、六本木のクラブでバーテンダーをしていた。

支社長は05年3月、就労資格がない短期滞在ビザで来日、約4か月後にビザを変更して日本支社長に就任したとしていたが、同入管の調査によると、支社は中野区の木造アパートの一室に置かれ、法人登記はなく、活動実態も確認できなかったという。

法務省によると、昨年、企業内転勤ビザで入国した外国人は7170人に上り、5年前の3421人の2倍以上に急増している。
(2008年9月20日14時35分 読売新聞)

政府や財界がいくら「優秀な外国人労働者、移民を受け入れる」という方針を打ち出しても、なかなか減らないのが不法入国や不法就労、資格外活動違反という類の犯罪。入管申請の場合、こういう確信的に虚偽、不正の申請をする輩が多いから、審査が急に厳格化されたり、異常に遅れたり、問題のない申請まで不許可にされたりするという事態が起こって、まともな外国人雇用をしている企業までトバッチリを食うんですよね。いい迷惑です。

というわけで「自分で入管に申請したら○ヶ月も待たされ、挙句の果てに不交付になった」とか「資料を山のように用意して申請したのに不許可にされた」とか「在留資格認定書を現地に送ったのに、現地の日本大使館で査証の発給申請をしたら拒否された」、「空港で入国拒否された」などトバッチリを食われお困りの方は、ぜひご相談くださればと思います。真面目な相談者には真摯に対応させていただきます。

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