【業務週報】定額給付金、帰国支援に外国人殺到

浜松で行われた帰国支援金の説明会。ありえない行列、、、
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定額給付金の申請手続が各自治体でようやく始まりました(子育て応援一時金も併せて)。定額給付金は外国人にも支給されますし(不法滞在者、短期滞在者、ビザ更新中の者を除いて)、経済危機で失業、生活に困窮している人がものすごく多いんで、どこの自治体でも給付金の申請に外国人が殺到し、窓口に長い行列ができたそうです。

さらに外国人の場合、口コミで誤った情報やデマも平気で流れますし、ダメモトでゴネる人も出てくるでしょうから大変です(経験者談)。以前だったらそういう場合、雇用会社(派遣会社)の担当者や通訳が間に入ってくれましたんですが、、、

これからも帰国支援金の申請手続きや、雇用支援事業、母国に帰る外国人児童の転校手続、失業保険申請、労使間トラブルの相談などで役場や自治体窓口へ外国人が殺到するんでしょうが、仕方がないことなんでしょうね。それだけ困っている在日外国人が多いことの証明なんですから、、、

定額給付金:可児市役所で申請受け付け ブラジル人ら殺到、終日てんてこ舞い /岐阜

定額給付金の申請受け付けが始まった可児市役所に、初日からブラジル人ら外国人が殺到し、通訳の臨時職員も含め13人を配置した「定額給付金室」の窓口は終日、てんてこ舞いになっている。

同市では7日付で、市内約3万4000世帯と、外国人約6000人分の個人あて申請書を郵便局に出した。郵便局が6日に発送を開始したため、7日朝から窓口に、問い合わせや申請に訪れた人が列を作った。大半はブラジル、フィリピンなどの外国人で、8日までの2日間に200人を超す申請者があった。9日も開庁直後に列ができ、待合所の椅子も満杯状態。電話での問い合わせも間断なく続き、庁舎の回線はパンク寸前の状態だという。

同市では、申請状況を見て今月下旬から口座振り込みを原則に給付を開始する予定。申請期間は10月7日までの6カ月間。今月12、19、26日の日曜日には休日窓口を設け、申請を受け付ける。【小林哲夫】 毎日新聞

日系人失業者に帰国費用、「ありがたい」相談殺到
再入国に条件疑問の声も

外国から来日したものの仕事を失って帰国する日系人に旅費を支給する国の事業が始まり、申請や相談に対応する専用窓口が9日、ハローワーク浜松(浜松市中区浅田町)に設けられた。朝から市内の日系ブラジル人らが次々と訪れて説明を受けたが、費用を支給されて帰国すると、同じ身分で再び日本に来ることはできなくなるため、関係者からは「残念だ」との声も聞かれる。

事業の対象は、今年3月31日までに入国して就労したものの、景気悪化の影響で仕事を失った日系人とその家族。帰国費用として1人30万円(扶養家族は同20万円)を国が支給する。本人が旅行会社などを通じて航空券を予約し、離職証明などの書類をハローワークに提出すると、早ければ申請から約3週間後に旅行会社に費用が振り込まれる。

浜松市には3月31日現在でブラジル人1万8247人が住む。ハローワーク浜松の専用窓口には9日、35人のブラジル人が訪れ、2人が支給を申請した。

同市内の自動車部品工場で派遣労働者として働いていたものの、1月16日で契約打ち切りとなったという男性(45)は、「妻も2月に仕事を失い、学費が払えないため12歳の娘は1月から学校に行っていない。日本は大好きだが、仕事が全くない状況ではサンパウロ郊外の古里に帰るしかない。旅費の支援はありがたい」と話していた。

この事業で旅費の支給を受けて母国に帰ると、日系人の身分に基づいた在留資格では日本に再入国できなくなる。再入国には観光ビザか、一定の技能が求められる就労ビザが必要になり、従来のような単純労働はできない。ブラジル出身で在日外国人支援に取り組む石川エツオ弁護士(浜松市中区砂山町)は、「多くのブラジル人は事業に感謝している」とするものの、「長期的に見ると、日本は雇用が足りなくなる。日本文化がわかる日系人を将来受け入れないのは大きなミスで、残念だ」と述べた。

ボランティア団体「ブラジルふれあい会」(浜松市中区萩丘)の座波カルロス理事長も、「支援はありがたい」としながらも、「『ブラジル人はもう要らないから帰れ』と言われているような気もする。日本への悪いイメージがブラジル人に残った。日本が将来、景気が良くなって人手不足で困るようになっても、日本を助けようという気持ちにならない」とも語り、割り切れなさが残ることを指摘した。

帰国を考えるブラジル人失職者が相談に殺到していることから、ハローワーク浜松は、「帰国支援事業説明会」を改めて15日に浜松市中区海老塚の南部公民館で開く。定員50人で先着順。
(2009年4月10日 読売新聞)

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