【業務週報】ブラジル人の帰国転出で浜松豊橋の人口減少

空き部屋の目立つアパートが増えてきました
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昨年からの経済危機によるブラジル人の帰国・転出によりブラジル人集住都市である浜松市や豊橋市の日本人を含む総人口が減少に転じたそうです(去年1年で浜松市1200人、豊橋市700人の減少。これは外国人登録上の数字ですから実際の転出者はこれより相当多いはず)。

浜松市の人口 前月比1091人減 4月1日現在、82万4640人 中日新聞

2009年4月8日
雇用悪化でブラジル人減顕著に

浜松市の人口が1日現在で82万4640人と、前月を1091人下回った。転出入による変動が最も激しい時期だが、ブラジル人の登録者が1万8247人と319人減ったことが大きい。いずれも前月比の下げ幅は合併後、最大を記録した。不況による雇用悪化から、浜松を去るブラジル人は増え続けており、帰国したか他都市に移ったとみられている。 (後藤隆行)

市は毎月、住民登録と外国人登録を集計し、1日現在の人口としてホームページなどで公表している。前月比をたどると昨年4月は653人減、一昨年4月は472人減と「年度末転出の範囲内」(文書行政課)。今回の1000人台の減少がいかに特異か分かる。

ブラジル人登録者の推移をみると、昨年2月の1万9515人が合併後のピーク。これを境に減りつつあったが、今年に入って急速に落ち込んだ。前月比は1月に113人減、2月に202人減、3月に259人減だった。

4月の市全体の人口は1年前より約1000人増えたが、ブラジル人は約1200人減っている。自動車関連などの工場を失業したブラジル人は、日本語の能力いかんで再就職を左右されやすい。帰国を迫られるほか、「製造業の盛んな浜松を離れ、干物づくりのような水産加工に就く場合があるようだ」(国際課)ともみられ、詳しい動向は分かっていない。

4月の外国人登録者は3万2536人と前月を435人下回り、中国人やペルー人も減っている。政府は近く日系人向けの旅費支給事業を始めることから、市内の登録者がさらに減る可能性も出ている。

一宮市:人口、3位に 合併などで豊橋市抜く /愛知

一宮市の人口が4月1日付で豊橋市を上回り、県内第3位になった。両市によると、一宮市が豊橋市を抜くのは初めてとみられる。豊橋市は長年、名古屋市に次ぐ県内第2の都市だったが、合併した豊田市に抜かれ、今回で第4位に転落した。合併せず、不況で外国人労働者が仕事を失って転出した影響が表れた。

県内の人口の多い5市は、4月1日付で(1)名古屋市224万9315人(2)豊田市42万2865人(3)一宮市38万4706人(4)豊橋市38万4431人(5)岡崎市37万6220人。

豊田市は05年4月に周辺6町村と合併して人口が約4万5000人増え、長年2位だった豊橋市を上回った。一宮市は05年4月に尾西市、木曽川町と合併して人口が約9万人増え、その後も名古屋に通勤する人らが移り住み、徐々に増加した。

これに対し、豊橋市は合併がなく、05年11月に人口38万人を超えた後、伸び悩んだ。自動車関連工場などで働く日系ブラジル人ら外国人労働者が多いのが特徴。外国人登録者数は2万人と市全体の5%を超え、ピーク時の08年6月は2万484人だった。だが、昨秋以降の不況の影響で、今年3月に1年4カ月ぶりに2万人台を割り、4月1日現在で1万9715人に。派遣切りなどで仕事を失った人が帰国するなど、転出が多かった。この影響もあり、全体の人口は08年12月の38万5526人をピークに4カ月連続で減った。【中村宰和】 毎日新聞

その影響としてブラジル人学校、託児所、弁当屋、ブラジルショップなどの閉鎖、合併、廃業、倒産が既に表面化しております。これらのビジネスは買い手、利用者であるブラジル人抜きでは成り立たない商売ですから。

またこれらのビジネスほど直接的な影響を受けませんが派遣会社が借り上げて寮としていたアパートの経営やブラジル人が利用していた日本人の経営する地元の商業施設も地域から数千人規模のブラジル人がいなくなってしまい少なからずダメージを受けているのではと思います。自治体の市民税や県民税も減収になるでしょうし。

こうして考えると、やはりブラジル人を例の帰国支援金で厄介払いのように帰国させてしまうより日本に踏みとどまってもらったほうが地域経済にもいいと思うのですが、当のブラジル人の方たちの再就職がなかなか進まない。6月危機が近づいて来る~。

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