【業務週報】外国人の起業と無許可営業

不況で淘汰されてきましたが、まだまだ無許可営業が目立つ外国人向けビジネス、値段よりライセンスナンバーに注目しましょう、外国人の皆さん

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連休中にとんでもないバス事故が起こってしまいました。しかも居眠り運転をし事故を起こした運転手は帰化した元中国人、やはり危険で長時間労働、それでいて賃金は安い運転手のような3Kの職種には外国人労働者が集中してしまうのでしょうか。

この事件で興味深いと思ったのは、運転手が名義貸しを受け白バス会社をもぐりで経営していたこと。

仕事柄、外国籍の方から起業や独立の相談をよく受けますが、ネックとなるのは資金面と許認可の問題。日本人が起業するより金銭的に厳しく、公的機関からの融資も受けにくいですし、起業が割りと簡単な外国と違い日本では飲食業、旅行業、中古車販売、リサイクル業、人材派遣業、人材紹介業など多くの業種で営業許可が必要になりますから。こういうことを知らない、決まりごとを守ろうとしない不埒な外国人起業家は違法な「もぐり営業」に走っちゃうんですよね。無許可のもぐり営業ではビジネスを大きくすることはできないんですが。

しかし、デフレと不景気で格安な商品やサービスが席捲する今の日本、今回の事故が教訓となり、「粗悪な格安」商品、サービスが駆逐されることを祈ります。また法令を遵守し、安全や環境、信用にコストをかけている企業が損をしないよう、管轄の官庁には厳格な監督を望みます。それでなくても「ジャパンリスク」で日本の信頼性は揺らいでいるのですから。

大型バス4台購入、中国人向けツアーも手配 「独立」狙っていた河野容疑者
2012.5.6 09:03 msn産経ニュース

群馬県藤岡市の関越自動車道で7人が死亡した高速ツアーバス事故で、運転手の河野化山(こうのかざん)容疑者(43)=自動車運転過失致死傷容疑 で逮捕=は、バス会社「陸援隊」(千葉県印西市)で日雇いの運転手をしながら、同社の名義を借り自前の大型バスで中国人向けのバスツアーを手配していた。 二足のわらじで、独立の機会をうかがっていたという。
同社の関係者や代理人弁護士などによると、平成6年に中国から帰化した河野容疑者 は、長距離トラック運転手を経て自動車関係の会社に就職。昨年4月までに自分のバス会社を立ち上げようと、大型バスなど4台をローンで購入し、別の会社から事業を譲り受ける計画を進めていた。
しかし、人間関係のトラブルで計画は頓挫。陸援隊の針生裕美秀社長を頼り、昨年7月から、道路運送法で禁じられた「日雇い」運転手として同社のバスを月1回ほど運転していた。
バス会社設立には道路運送法などに関する筆記試験合格が条件となるが、河野容疑者は日本語が未熟なため、同社の名義を借りた運行を続けていたとみられる。「ゆくゆくは(河野容疑者に)事業を引き継ぐつもり」。陸援隊の針生社長は周囲へこう漏らしていたという。

関越バス事故河野容疑者 自らもバス4台所有

2012年5月8日 朝刊 東京新聞

群馬県の関越自動車道で乗客四十五人が死傷したツアーバス事故で、運転手の河野化山(かざん)容疑者(43)=自動車運転過失致死傷容疑で逮捕=は、バス会社の従業員として働く一方、自らバスを所有し「河野交通」の屋号で中国人観光客ツアーの個人営業を続けていた。県警は無許可でのバス営業についても実態解明を進める方針だ。

バス会社「陸援隊」(千葉県印西市)の針生裕美秀(はりうゆみひで)社長(55)によると、河野容疑者が所有するバスは大型二台など計四台。個人営業のツアー料金は陸援隊の指示に従って金額を決め、ツアー客から受け取っていた。陸援隊との雇用形態は実質「日雇い」で、日当一万円を受け取ることになっていた。東日本大震災の影響を受け、昨年十一月ごろまで、ほとんど仕事がなかったという河野容疑者。陸援隊の代理人弁護士によると、今年に入り月平均百時間ほどバスを運転していたが「半分以上は個人営業と思われる」という。河野容疑者の兄弟二人も陸援隊で働いていた。

群馬県警によると、河野容疑者は一九九三年に来日。供述によると「中国残留孤児の子弟」という。二〇〇〇年に大型免許を取得。逮捕時点でトラックの運転は七年、バスは二年の経験があった。河野容疑者の暮らしぶりを知る人は千葉市の自宅周辺でも少ない。近隣住民によると、同容疑者は約五年前、中国人の妻、子ども二人と引っ越してきて、三階建ての自宅一階で中華料理店を開いた。店は開店から約二年間は妻と従業員が切り盛りしていたが、近所の男性は「三年ほど前から店は他の中国人に貸していた」と話した。 (中山岳)

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