【業務週報】静岡空港はブラジル人頼み?

dsc06691.JPG来年開港予定の富士山静岡空港ですが、アクセスの悪さや地方空港特有の就航路線の少なさから、建設当初から計画性や利用者数が疑問視されてきましたが、やはりその埋め合わせとして静岡県に多く住むブラジル人をターゲットとしようとする動きがあるようです。

外国人向けのビジネスをやっていると実感しますが、日本社会は今少子高齢、人口減少社会に向けひた走っており、今まで日本人に売る、サービスを提供するだけで成り立っていた商売、ビジネスモデルが急速に成り立たなくなってきております(特に出産、教育や歯科、住宅など子供関係のビジネス)。今後日本人社会はお年寄りばかりになっていくのですから、そういうビジネスは今よりもっと厳しくなりますよね。

となると結局、廃業しないため、ビジネスを継続していくには、これから増える外国人労働者の方や移民の方を顧客として取り込んでいかないとやっていけなくなると思います。

今東海地方で流行っている「ブラジル人向け不動産、住宅販売会社」は、それを考えるとすごいですよね。普通の不動産屋って「外国人お断り」ですから。コペルニクス的転回です(笑)。まあ手間やリスクをある程度覚悟して、ブラジル人にまで売っていかないと今までの売り上げを維持できない、拡大できないという事情が当然あると思いますが。

でも静岡空港をブラジル人が利用するかというとやはり疑問です。定住化が進んでおり、滅多にブラジルに帰らなくなっていますし(以前は数年に一度は里帰りしていた)、あとブラジル人ってとにかく価格重視なんで(爆)。近くの直行便より、セントレアや成田空港発の乗り継ぎの格安航空券を選ぶんと思うんですが、、、

ご意見ある方はよろしくお願いいたします(笑)

大韓航空:仁川-サンパウロ線復活 静岡空港、乗り継ぎ客狙う /静岡

大韓航空(韓国)は6月2日から、01年の米国テロ以降休止していた仁川(同)-サンパウロ(ブラジル)路線を7年ぶりに復活させる。来年3月開港の静岡空港にはソウル便が就航する予定で、県内に多く住むブラジル人は、これまでより楽に帰省できるようになりそうだ。【稲生陽】

現在、日本からサンパウロへの直行便は、日本航空が成田空港からニューヨーク経由で週3便運航しているのみ。県内在住のブラジル人が帰省する場合、大きな荷物を持って成田まで電車などで行く必要があり、負担が重かった。ただ、静岡空港は成田や中部、関西には近すぎて路線が難しいため、ブラジル人にとっては開港してもあまり意味がないという声があった。

一方、仁川は日本の地方空港との路線が多く、大韓航空は14空港から発着している。静岡空港ではアシアナ航空(韓国)が1日1便を就航させる予定で、仁川-サンパウロ便ができれば、静岡空港の無料駐車場に自家用車で乗りつけ、仁川を経由してサンパウロに向かうことができる。

近く発表される正規運賃は、中部国際-仁川-サンパウロ間が往復18万3000円~23万円で、成田-サンパウロ間が最安値でも同29万8000円するのと比べると有利。静岡発でも全交通費や手間を考えると、成田発より安くなる公算が高い。

大韓航空は、これらの帰省需要による利用を見込んで、同便に260人乗りボーイング777を投入、ロサンゼルス経由で週3便運航する計画。同社は「日本では県西部がかなり大きな市場。荷物が多い帰省時の利用が見込めるはず」と話している。

毎日新聞 2008年4月23日 地方版

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