【業務週報】法相の名使い入管に圧力

先日、とある外国人の方がビザの有料相談に来られて、結果的に依頼をお断りしたんです。100%不許可になりそうだったんで。

そういう「ビザでお困り」の方は、入管ブローカーの餌食になりやすいんです。経験のある申請取次者なら断るような条件の悪い案件でもブローカーは「ダイジョーブ」と言いますから(爆)。

で、そういうブローカーは事務所も固定電話も持ってないので、入管のロビーで待ち合わせ、着手金100%受け取り、不備な書類を提出、不許可になっても連絡付かずか責任負わず。8年申請取次行政書士をやっていますが、何度こういう話を聞かされてきたことか。本当に外国人の方たちは、気を付けて欲しいと思います。

あと、コネや賄賂が通じる国の出身者や年配の日本人の方で、政治家や圧力団体、入管OBなどの人たちに申請を頼むと、不許可な案件でも許可になるとお思いの方がいらっしゃいますが、それも間違いなんでご注意ください。日本は一応法治国家なんで(苦笑)

最後に弁護士に頼むか行政書士に頼むかという微妙な問題ですが(笑)、多分まだ行政書士のほうが入管へのビザ申請に経験豊富な人が多いと思います。私は週1~2回名古屋や浜松、豊橋の入管に通ってますが、弁護士さんが申請してる姿は殆ど見ませんし、弁護士に申請取次の権限が与えられたのはまだ最近ですから。しかしこれから弁護士が増え続けてくると語学が堪能な入管専門の弁護士なんかが出てくると思いますし、TPPで外国法弁護士の規制が緩くなると状況は変わってくるとは思いますが。資格者も研鑽が必要ですね。

ということで、ビザでお困りの方は知人やブローカーではなく、真っ先に行政書士に相談しましょう(爆)

偽装結婚関与で逮捕の中尾元市議、法相の名使い入管に圧力/横浜
2011年11月3日

中国籍の女(22)に在留資格を取らせるため偽装結婚に関与したとして、電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで逮捕された元横浜市議中尾智一容疑者(45)=横浜市磯子区=が、女の在留資格変更を許可しなかった入管に対し、事件とは無関係の当時法相だった県内の元国会議員の名前を持ち出し、許可するよう圧力をかけていたことが、関係者への取材で分かった。横浜地検は2日、電磁的公正証書原本不実記録・同供用の罪で、中尾容疑者を起訴した。

女は就学の在留資格が切れる2009年10月15日、働いていた飲食店の店長の男(22)との虚偽の婚姻届を横浜市南区役所に提出。日本人配偶者としての在留資格を取得するため、入管に在留資格変更許可申請を行った。だが入管は翌10年3月に不許可にした。

関係者によると、女と店長が、法相の裁決で特別に在留が許可される制度に申し入れた際、中尾被告が2人に同行。入管に対して、元国会議員の名前を持ち出し、「(元国会議員の)秘書と知り合いだ」などと話したという。

また中尾被告が婚姻届提出後、偽装結婚を仲介した別の中国籍の女(33)の銀行口座に、2回に分けて計100万円を振り込んでいたことも判明した。

県警の調べに対し、同被告は「(偽装結婚した)女を日本に在留させるために何とかしないといけないと思った」などと供述、容疑を認めているという。

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