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【業務週報】意外と多い資格外活動幇助、不法就労幇助


留学生の採用、就労ビザへの変更も職種と専攻があってないと容赦なく不許可になります
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申請取次行政書士をやっていて意外と多いのが「資格外活動ほう助」の相談。

日本のビザには、大別して仕事ができるビザとできないビザ、アルバイトならできるビザの三種類があるんですが、留学ビザや家族滞在ビザ、文化活動ビザなどアルバイトならできるビザでも「資格外活動許可」を入管局で取ってないと違反になっちゃうんですよね。そのビザや資格外活動許可を持ってるかどうかの確認は雇用主のほうにあるんですが、外国人雇用に慣れてない総務部や人事部のない小さな会社や小さなお店だとそういうノウハウもないでしょうし。7月から外国人留学生は入国時に資格外活動許可が取得できるそうですから、こういう問題も少なくなっていくとは思いますが、不景気でも常時人手不足で外国人の手を借りたい?ほどの飲食業者さんなどは気を付けてもらいたいと思います。

また人文国際、技術、企業内転勤、投資経営、技術などの就労ビザは職種によってビザの種類が決められます。理系の大学を卒業しても事務仕事に就職すれば、人文国際ビザを付与されますし、調理師の技能ビザの場合、居酒屋などでの就労は認められませんし、技能ビザで会社を経営することも認められておりません。ここらへんも違反が多いのでご注意していただきたいと思います。

しかし、宗教ビザで風俗ってスゴイこと考えるな(爆)

韓流「GREAT」資格外ライブ、男を書類送検
韓国の音楽グループ「GREAT(グレート)」メンバーが短期滞在中に資格外の音楽活動をしていた事件で、警視庁は15日、グループが出演したライブハウス経営の韓国籍の男(48)(新宿区)を入管難民法違反(資格外活動)ほう助の疑いで東京地検に書類送検した。

発表では、男は昨年10~12月、グループが短期滞在と知りながら、東京都新宿区大久保のライブハウスに出演させ、資格外活動をさせた疑い。メンバーは韓国に帰国しており、同庁は1月、メンバー5人についても、同法違反(資格外活動)容疑で書類送検した。
(2012年2月16日16時57分 読売新聞)

宣教師のはずがデリヘル嬢…偽在留資格で逮捕
2012.2.21 15:21

韓国人のデリバリーヘルス嬢を宣教師と偽装し、不法就労を助けていたとして、警視庁組織犯罪対策1課は、入管難民法違反(資格外活動)幇助(ほうじょ)の疑いで、東京都葛飾区、東京キリスト生命教会牧師、青山金信容疑者(51)と韓国籍で近くに住む宣教師、鄭鉉朱容疑者(51)を逮捕した。同課によると、青山容疑者は「約150万円の謝礼をもらったが、デリヘルで働いていたことは知らなかった。逮捕は神のお導きだと思う」などと供述。鄭容疑者は否認しているという。

逮捕容疑は、平成22年9月、群馬県内のデリヘル店で働いていた韓国人の女(26)=同法違反容疑で逮捕=が宣教師であるように装って、嘘の在留期間更新申請書などを東京入管に提出し、資格外活動を助けたとしている。

同課によると、青山容疑者は、女に宣教師として滞在資格を取得させて21年10月に入国させていたとみられる。女には宣教師としての活動実体はなく、同課の調べに、「借金があり、日本に来てデリヘルで働けば稼げると思った」などと説明したという。

同課は、青山容疑者らが、同じ手口でほかにも7、8人の韓国人女の資格外活動を助けたとみて調べている。(産経新聞)

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【業務週報】相変わらず厳しい外国人調理師の技能ビザ

当事務所ではエスニックレストランやそこに勤める外国人調理師(コック)の雇用・ビザ手続を結構やっているのですが、彼らに与えられる「技能ビザ」は27ある在留資格の中でもかなり審査が厳しいんですよね(技能の配偶者、子の家族滞在も同様)。

例えば、中国から中華料理の調理師やネパールからインドネパール料理のコックを呼ぶ場合、「在留資格認定書交付申請」を入管局にするのですが、よほど招聘側がしっかりした会社でないと、すんなりとこの認定書が出ることはありません。認定書が出ても現地の領事館での本人申請で不許可になることもよくあります。カテゴリー化による審査が始まってその傾向はますます強まっています。

で、再申請、再々申請でようやく来日が認められ、日本で就労すると1年後今度はビザ更新(在留期間更新許可申請)をしなければならないのですが、ここでもすんなりと3年ビザが出ることはまずないんですよね。

まあ、入管の審査って、会社の規模や経営、外国人雇用の状況、、申請人の収入、納税状況、転職状況、素行などで総合的に判断しますし、外国人調理師のビザの場合+お店のメニューや外国人調理師の外国人比率なども加味されますので。

下の裁判も、調理師が転職時に「就労資格証明書」申請し在留資格該当性を確認しておけば、未然に防げたと思うんですけどね。

ということで、外国人調理の皆さん、過度の転職は慎み、納税をしっかりしましょう。そうすれば3年ビザも取りやすくなり、永住ビザも最短の10年で取れますから。

ラーメン店勤務は専門技能、料理人の在留認める

中華料理の専門的な技能があることを理由に在留資格を得ていた中国籍の男性(44)が、ラーメン店での勤務を理由に資格を取り消されたのは不当だとして、国に退去強制処分の取り消しを求めた訴訟の判決が18日、東京地裁であった。

杉原則彦裁判長は「ラーメン店でも中華料理の技能は生かされており、資格外活動とは言えない」と述べ、処分を取り消した。

判決によると、男性は1999年に入国。神奈川県や東京都の中華料理店で働いた後、2009年4月からは東京都品川区のラーメン店で勤務。東京入国管理局は同12月、資格外活動にあたるとして退去強制処分としていた。

国側は「ラーメン店のメニューはみそラーメンなど日本で独自に発展したものがほとんどで、中華料理の専門技術は必要ではない」と主張したが、判決は「チャーハンやシューマイもあり、中華料理と無関係ではない」と判断。男性が本格的な中華料理店で働こうと求職中だったことも踏まえ、処分は違法と結論づけた。
(2011年2月19日14時49分 読売新聞)

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【業務週報】人文国際の仲居さん、技術のマッサージ師

資格外活動許可シール化

資格外活動許可も先月からパスポートに直接貼られるようになったので、「知らなかった」という言い訳はできなくなりました

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最近、同業者が関与した偽装結婚や外国人の不正入国、不法就労に関するニュースが連日のように報道され辟易させられています。確かに経済危機以降、入管の審査が厳しくなりましたし(特に人文国際や技術、技能、投資経営などの就労ビザ)、実態調査や追加資料の提出要求も以前より綿密に行われているので、学歴や職歴など、よほど条件のいい外国人しか日本に入国、就労できないのは事実なのですが、まあ何とかならないものでしょうか。

たとえば、下のニュース。通訳や貿易業務に従事する外国人に与えられる人文国際ビザで仲居さんの仕事はできませんし、エンジニアや設計業務に従事する外国人に与えられる技術ビザでマッサージ師の仕事も当然ながらできません。これを専門家である行政書士が取次(代理)で行ったというのですから、開いた口が塞がりません。。。専門家だったら「単純労働でしたら日系ブラジル人ですよ」とか「台湾人や韓国人ならワーキングホリデービザでサービス業もできますし、日本語もできるのでおすすめですよ」というふうにコンサルして、コンプライアンスに沿うようにビザを適切に取らせるようにすべきなんですが、、、

まあ、この不況で優秀で潰しの効く若い外国人ほど仕事のない日本から逃げ出しており、全体的に在日外国人の質が低下しているのは事実ですので、この手の事件・案件は経済状況が上向かない限り今後も続くことでしょう。同業者の方、そして不況でも人手不足な企業の方々はブローカー、不良外国人の甘い言葉に惑わされ、名前に傷がつかぬようくれぐれも気をつけていただきたいと思います。

黒部の老舗旅館社長を書類送検 中国人が仲居、入管法違反容疑
就労資格のない中国人の女を仲居として働かせたとして、警視庁組織犯罪対策1課は25日、富山県黒部市宇奈月温泉の旅館「延楽」の男性社長(59)を入管難民法違反(不法就労助長)容疑で書類送検、中国人の在留資格変更申請をした行政書士の男性(70)も同法違反(資格外活動ほう助)容疑で書類送検した。
社長の送検容疑は、中国人の女(27)ら2人を2008年2月~09年11月、経営する旅館の仲居として働かせた疑い。行政書士の送検容疑は08年5月、偽造した雇用契約書を使って、この女の在留資格を「通訳」などに変更申請した疑い。
同課によると、同旅館は08年2月以降、ブローカーから紹介された中国人の女15人を仲居として働かせており、社長は「不正な身分で働いていると気付いたが、人手不足で使い続けてしまった」と供述しているという。(13:01) NIKKEI-NET

東京の行政書士を容疑で逮捕 ’10/1/15 中国新聞
偽造した在留資格認定証明書の交付申請書を入国管理局に提出したとして、下松署は14日、行政書士溝口達也容疑者(34)=東京都台東区上野=を有印私文書偽造、同行使の疑いで逮捕した。

下松署の調べでは、溝口容疑者は2008年5月、東京都内の会社が中国人女性(44)をエンジニアとして招くよう偽造した申請書を作成し、東京入国管理局に提出した疑い。「取り次ぎはしたが、偽造はしていない」と否認しているという。

同署によると、女性は中国人ブローカーに日本円で約245万円を支払って同年8月に来日。溝口容疑者はブローカーを通じ依頼を受けたとみている。

同署は昨年6月、エンジニアの資格で入国し、下松市内でマッサージ係として働いていた別の中国人女性(46)を入管難民法違反の疑いで逮捕。この女性の供述などから溝口容疑者が浮上した。

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