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【業務週報】資格外活動、不法就労助長の摘発続々

大阪の事件は逮捕された経営者が日本人だったこと、資格外活動とはいえ真面目に働いていた外国人が摘発、退去強制されたという点で中国人に衝撃を与えました。確かに生活保護を受給する正規の外国人は優遇されすぎている気がしますし、法を厳格に運用するか人権を取るか難しいところです。
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7月から始まった在留カードの影響か尖閣問題のせいか知りませんが最近ニュースをチェックすると連日のように資格外活動違反や不法就労助長の事件が報道されてますね。

飲食業などは不況でも人手不足で日本人が集まらず、ブローカーが連れてきた外国人を雇用してしまったようですが、大阪だったら資格外活動許可を持っている外国人留学生がいくらでも集まると思うんですが。経営陣にコンプライアンス意識が欠如していたんでしょうね、残念なことに。

また夜のお仕事は身分系と言われる配偶者ビザ、定住ビザ、永配ビザと永住者以外は原則雇用できません。留学生は若くて日本語も上手なんで雇いたい気持ちは分からなくはないですがこれもアウト。またノービザで来日させてホステスをやらせるのは言語道断で悪質と言わざるを得ませんね(これが多いんで最近短期ビザから配偶者ビザなど長期ビザへの切替が厳しくなっております)。

しかし、不況で定住外国人の失業や生活保護受給が問題になっているのですから、正規のビザを持つ定住外国人を雇用すればいいのに、違法な手段で外国人を雇用企業の多いこと。これって在日外国人の質の劣化と労働意欲の減退によるミスマッチが遠因にあるんでしょうが、いくら優秀でもビザを持ってない外国人は雇用しないほうが得策ですよ。

来月から留学生の就職による就労ビザへの変更シーズンが始まりますが、今年も留学生の就職は厳しそう、、、今は就職活動ビザがあるのですから、偽装就職なんかしないように注意していただきたいと思います。分からないことがありましたらご相談ください。

餃子チェーン「珉珉」会長ら2人を逮捕 入管難民法違反の疑いで大阪府警
2012.10.30 19:24 産経ニュース

調理師の在留資格で入国した中国人を接客係として働かせたとして、大阪府警外事課などは30日、入管難民法違反の疑いで、餃子店をチェーン展開する「珉珉(みんみん)本店」(大阪市浪速区)の会長、古田曉生(ぎょうせい)(63)=京都市伏見区=と、同社の元専務、粟野徹雄(63)=京都府綾部市=の両容疑者を逮捕した。いずれも「5~6年前から求人難に陥り、違法に従業員を確保しようと思った」などと容疑を認めている。

逮捕容疑は平成20年1月~今年9月、同社が直営する大阪市内の3店舗で、調理師の在留資格で入国した33~36歳の中国人女性3人を接客係として不法就労させたとしている。

府警によると、粟野容疑者が19年ごろ、「ブローカーに頼めば中国人を派遣してもらえる」と古田容疑者に進言。4年前から、東京都内のブローカーの男を通じて従業員を確保していた。同社の直営店には約40人の外国人従業員がいるとみられ、府警は余罪を調べている。

府警などによると、同社は昭和28年創業。近畿・関東の5都府県で15店を直営している。

通訳なのに調理させられ…摘発、国外退去 中国人の元従業員がギョーザ店提訴
2012.11.7 19:44 産経ニュース
中国人女性を違法に雇用したとして入管難民法違反容疑で会長らが逮捕されたギョーザ店「珉珉(みんみん) 本店」(大阪市浪速区)をめぐり、通訳なのに別の仕事をさせられたため摘発されて国外退去処分になったなどとして、元従業員の中国人男性が7日、同社に賃 金など計約680万円の支払いを求める訴訟を大阪地裁に起こした。
同社は「訴状を読んでいないので、コメントできない」としている。
訴状によると、男性は平成20年4月、中国語の通訳として同社と雇用契約。「人文知識・国際業務」の在留資格を得た。しかし、入社後は通訳以外に調理や在 庫管理も命じられ、今年9月、大阪入国管理局に同法違反(資格外活動)の疑いで摘発。同社を解雇され、退去強制処分となり、本来受け取るはずだった1年半 分の賃金が得られなかった、としている。

入管法違反:容疑で消防司令を逮捕…不法就労助長 千葉
毎日新聞 2012年11月05日 23時04分
台湾人の女をホステスとして不法就労させたとして、千葉県警は5日、同県多古町多古、台湾籍のスナック 経営、陳品如(ちん・ひんじょ)容疑者(43)と同居の同県成田市消防本部消防司令、越河(こしかわ)正男容疑者(57)を出入国管理法違反(不法就労助 長)容疑で逮捕したと発表した。2人は内縁関係で、越河容疑者が店の開店資金やホステスの住居を提供しており、県警は共同経営者と判断した。
逮捕容疑は、2人が共謀し今月3日、同町で経営するスナックで短期滞在資格で入国した台湾人の女 (35)=同法違反(資格外活動)容疑で逮捕=をホステスとして働かせたとしている。越河容疑者は容疑を認め、陳容疑者は一部否認。店で働いていた別の台 湾人女性が「客相手に売春させられた」と話しており、県警は両容疑者に事情を聴く方針。
越河容疑者は勤務先では4、5人の消防士を率いる隊長だが、非番時に店を手伝っていたという。同市は「欠勤や遅刻もなく、勤務態度は問題なかった。事実関係を確認してから対応したい」としている。【小林祥晃】

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【業務週報】相変わらず厳しい外国人調理師の技能ビザ

当事務所ではエスニックレストランやそこに勤める外国人調理師(コック)の雇用・ビザ手続を結構やっているのですが、彼らに与えられる「技能ビザ」は27ある在留資格の中でもかなり審査が厳しいんですよね(技能の配偶者、子の家族滞在も同様)。

例えば、中国から中華料理の調理師やネパールからインドネパール料理のコックを呼ぶ場合、「在留資格認定書交付申請」を入管局にするのですが、よほど招聘側がしっかりした会社でないと、すんなりとこの認定書が出ることはありません。認定書が出ても現地の領事館での本人申請で不許可になることもよくあります。カテゴリー化による審査が始まってその傾向はますます強まっています。

で、再申請、再々申請でようやく来日が認められ、日本で就労すると1年後今度はビザ更新(在留期間更新許可申請)をしなければならないのですが、ここでもすんなりと3年ビザが出ることはまずないんですよね。

まあ、入管の審査って、会社の規模や経営、外国人雇用の状況、、申請人の収入、納税状況、転職状況、素行などで総合的に判断しますし、外国人調理師のビザの場合+お店のメニューや外国人調理師の外国人比率なども加味されますので。

下の裁判も、調理師が転職時に「就労資格証明書」申請し在留資格該当性を確認しておけば、未然に防げたと思うんですけどね。

ということで、外国人調理の皆さん、過度の転職は慎み、納税をしっかりしましょう。そうすれば3年ビザも取りやすくなり、永住ビザも最短の10年で取れますから。

ラーメン店勤務は専門技能、料理人の在留認める

中華料理の専門的な技能があることを理由に在留資格を得ていた中国籍の男性(44)が、ラーメン店での勤務を理由に資格を取り消されたのは不当だとして、国に退去強制処分の取り消しを求めた訴訟の判決が18日、東京地裁であった。

杉原則彦裁判長は「ラーメン店でも中華料理の技能は生かされており、資格外活動とは言えない」と述べ、処分を取り消した。

判決によると、男性は1999年に入国。神奈川県や東京都の中華料理店で働いた後、2009年4月からは東京都品川区のラーメン店で勤務。東京入国管理局は同12月、資格外活動にあたるとして退去強制処分としていた。

国側は「ラーメン店のメニューはみそラーメンなど日本で独自に発展したものがほとんどで、中華料理の専門技術は必要ではない」と主張したが、判決は「チャーハンやシューマイもあり、中華料理と無関係ではない」と判断。男性が本格的な中華料理店で働こうと求職中だったことも踏まえ、処分は違法と結論づけた。
(2011年2月19日14時49分 読売新聞)

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【業務週報】象を針に通すような中国人調理師の招聘・認定

真冬に現地面接した中国人調理師さんたちの認定書がようやく交付。あいかわらず辛抱のいる仕事です

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先日、久々に中国人の方の経営する規模の小さい中華料理店(いわゆるカテゴリー3)の中国人調理師の認定に成功しました。

外国人調理師、特に中国料理店で働く中国人調理師や点心師やエスニック料理店・カレーショップで働くネパール人調理師の場合、以前から「資格外活動違反」といいまして、偽造の書類・証明書を使って専門職に与えられる技能ビザを不正に取得来日し、実際は工場現場などの単純労働職種で不法就労するという例が後を絶たず、以前から当局よりマークされておりました、、、

さらに経済危機以降、今度は勤務先の廃業や倒産、あるいは経営の悪化による賃金の遅配、未払い、労働基準法違反などの労使間紛争が多発、トラブル防止の意味でもなるべく入国させないという方針が採られるようになり二重の意味で厳しい審査が取られるようになってしまったわけです。まあそういうトラブルを起こす店に限って悪徳な同国人が経営しており、興行ビザや外国人研修制度と同じ厳格化の構図だと思いますが。

このような背景で、現在外国人調理師を海外から招聘するのは本当に難しいのですが、中には真摯に日本で就労したい中国人調理師もいますし、真摯に中国人調理師を招聘したい中国料理店の中国人オーナーもいるわけで、そういう方たちはできるだけサポートしていきたいというのが私の考えです。やっぱ本場の調理師が作る料理のほうがうまいですからね(笑)

というわけで、真摯に外国人調理師を招聘したいという方は、ぜひお問い合わせください。ただしコンプライアンス遵守&再再再申請覚悟でお願いします(爆)

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【業務週報】真冬の中国東北部出張

大雪の丹東

大連から高速バスで4時間ほどのところにある丹東という北朝鮮との国境の街。大雪が降ってビックリ!

丹東からさらにタクシーで2時間くらい北上したところにある満州族自治区の街。あまりの寒さに目が開いていられません(爆)。

中国料理

面接した中国人調理師の方に実際作ってもらった中国東北の料理。きのこのスープや松茸、鯉など大変美味しゅうございました(爆)!

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ということで、2/26~3/1の4日間、駆け足で氷点下10度の中国の東北部を出張してきました。

守秘義務があるのであまり具体的なことは書けませんが、いろいろ収穫がありましたね。

私自身、経済発展著しい中国からデフレや少子高齢化で疲弊する日本への人口移動が止まらないのは何故か?という問題をあまり咀嚼できていなかったのですが、なんとなく理解できるようになりましたね。というのは中国の経済発展も磐石ではなく、都市と農村の不均衡発展所得格差、中国国内の少数民族問題、人口爆発と就職難といった古くからある問題が解決されてないんです。13億という人口と比べ経済発展や富の再分配がまだまだ追いついておらず、海外への人流はまだまだ(永久に?)続くように感じました。

現地でお世話になりました進出コンサルタント会社、研修生送出し機関、日本語教育機関、職業紹介所、通訳の皆様、本当にありがとうございました。期待にこたえられるよう頑張らなくては、、、

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