【業務週報】受け入れっぱなしの定住者の行く末

最近「定住者」が関与する事件、犯罪が相次ぎましたね。定住者というのは日系3世とその配偶者、中国帰国者(中国残留孤児の子孫)、配偶者ビザの連れ子など日本人と関係のある外国人に与えられるビザで、1990年の入管法改正の際に創設されました。

仕事柄、日常的に定住ビザをもつ外国人と接しておりますが、彼らの日本での生活は容易なものではありません。一昨年の経済危機の際も大量の日系三世のブラジル人が真っ先に派遣切りによる解雇を余儀なくされましたし、中国帰国者の方々も日本に帰ったはいいが、日本語ができず生活に苦労しておりますし、定住者の子供たちも日本の学校でイジメにあったりと、例えは悪いかもしれませんが「社会的アリジゴクの最底辺」に押しやられ、蠢いているという感じがします。

ビザが緩いので簡単に来日→与えられる仕事は不安定で3Kの仕事ばかり→スキルも日本語能力もアップしない→気が付いてみると40代、母国にも帰れない。満足な社会保障もない。一方就労ビザを持つ外国人は学歴かスキルがあり一般的に高収入なので自己防衛能力がありますし、留学生や研修生は一応学校や組合というセーフティーネットが張られているのと比べ彼らのセーフティーネットは極めて脆弱な「母国語の通じる外国人コミュニティー」のみといった状況なんですよね、悲しいことに。

バブルの頃は日本人がやりたがらない単純労働の担い手として「金の卵」だった定住者も不景気の今ではより安価な外国人研修生に取って変わられ「持て余し者」。早急な対策をしないとまた同じような事件が繰り返されることでしょう(前にも同じようなことを書いたような気がしますが、、、)。

宝塚放火、中3の2人「親の悩み」共通点か

兵庫県宝塚市で民家が放火され、家族3人が死傷した事件で、殺人未遂と現住建造物等放火容疑で逮捕されたこの家の中学3年の長女(15)と同級生の女子生徒(14)は、家庭環境の複雑さゆえの悩みをともに抱えていた。

同級生は、長女とは別の宝塚市内の小学校に、1年生の時に転校。当時を知る人たちは「おとなしい子だった」と、口をそろえる。

転機は2年前。母親が現在の父親と再婚し、姓が変わった。「気持ち的にうまくいかない」。中学校の教諭に漏らし、髪を染め、耳にピアスをした。所属する吹奏楽部も休みがちになった。

クラスメートに、「いいかげんにしてほしい」とこぼすことが多くなった。理由は、新しい父親からの叱責(しっせき)。「勉強しろ」「早く起きろ」などと繰り返ししかられると打ち明け、「うざい」とこぼした。

この頃から、急速に仲良くなったのが長女だった。

長女は、ブラジルから来日した母親に呼び寄せられ、4歳で来日。日系ブラジル人2世の男性と母親が同居を始め、2人の間に次女が誕生。家族4人で暮らしていたが、長女は、同居男性から度々体罰を加えられる、と学校側に相談するなど、親子関係に悩んでいた。

学校では、ブラジル出身の容貌(ようぼう)を理由に、周囲からいじめを受け、孤立しがちだった。宝塚署の調べにも「妹ばかりかわいがられ、家族の中で私は独りぼっちだった」と供述しているという。

中学2年の3学期頃から、2人して授業を抜け出し、げた箱付近で話し込むことが多くなり、5月の修学旅行で行った北海道では、クラスが違うのにずっと一緒に行動していたという。「親の悩みで共通点があったから、結びついたのかも」とクラスメートの一人は推測する。
(2010年7月10日16時55分 読売新聞)

入国直後に生活保護申請=中国人48人、受給目的の来日か-大阪市

大阪市は29日、日本に入国した中国人48人が入国直後に生活保護を申請し、そのうち32人は既に受給していると発表した。全員が、市内に在住する姉妹の親族として入国しているが、市は保護費受給を狙った入国の疑いがあるとみている。今後法務省などに入国審査の強化を求める方針。
市によると、48人は中国福建省から、今年の5月から6月上旬にかけて来日。全員が、同市西区に在住している中国出身の高齢姉妹の親族として定住資格を得ており、入国後平均して8日たった時点で、5区役所に生活保護を申請していた。
申請が集中した区役所の担当者が不審に思い発覚した。保護申請の際、ほとんどに市内の不動産業者と特定の通訳が同行していたという。申請に当たっては、「姉妹の介護」を来日理由に挙げていた。
市は「不自然な点が多く、入国理由が虚偽の可能性もある。入国管理局はもっと厳しくチェックすべきだった」として、法務省などに審査の厳格化を求める。今後、生活保護の受給停止も検討するほか、警察とも協議して実態を調査する。(2010/06/29-15:58)時事ドットコム

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