都心に回帰したり、社会人教育を重視したり、少子化で大学も大変だ(爆)
————————-
先日、日本語学校で働く日本語教師の知り合いと情報交換しました。東北や東京にある日本語学校や大学では、3月に起こった東日本大震災で多くの生徒や外国人留学生が日本国外に避難しましたが、震災から7ヶ月経った今でも生徒数は元に戻らないそうで、来年度以降、かなりの日本語教育機関が経営的に危ないのではないかという話でした。
今、政府は「留学生30万人計画」を遂行中ですが、今回の震災(というか長引く放射能の除染処理と日本経済の低迷)により留学生の新規入国数は減少するでしょうから、まあ計画自体見直しをしないといけなくなるのではないでしょうか?
一方、一部の大学では、優秀な外国人留学生の囲い込む動きが進んでおり、優秀な留学生はネームバリューがある大都市の大学にますます集中するようになるでしょうから、地方の大学が、補助金目当てや日本人学生の埋め合わせに安易に外国人留学生を受け入れようとするとまたいろいろ問題が起こるのではないかと危惧しています。
この問題も注視していきたいと思います
青森大、問題認識
2011年10月20日 asahi.com
青森大学(青森市)の多数の中国人による偽装留学問題で、青森大が問題を認識しながら、2009年に仙台入国管理局が「青森大の留学生入試の実態が疑わしい」として新入生全員の入国申請を不許可にするまで留学生の受け入れを継続していたことが19日、わかった。
同日、青森大が公表した第三者調査委員会の調査報告書で明らかになった。報告書は「不法就労、不法滞在という入国管理上の問題に直結するが、大学側の危機感が希薄で認識が低かった」と青森大の責任は重大とした。
仙台入管や報告書が問題視した青森大の留学生向け日本語試験は、大学の授業についていける日本語能力試験2級レベルの問題だったが、100点満点中30~40点でも合格させていたという。実際に08年度の調査では留学生91人のうち同2級レベルは25%に過ぎず、残る多くは「初級」か、ひらがなから教える「入門」レベルだったという。
青森大とともに青森山田学園が運営する青森短大でも、03年に留学生の多くが「日本語習熟度が不適格」として入国ビザが出なかった事例があった。文部科学省に改善策を出していたが、教訓として生かせなかった点も指摘された。
また、報告書は「青森大が少子化対策で学生数を増やすことにとらわれていた」と偽装留学問題の発端を指摘。報告書によると、青森大と青森短大では08~10年度、152人の留学生が通学実態がないなどとして除籍処分にされている。
広がる大学「秋入学」 名古屋大、学部で初
2011年10月5日 14時00分 中日新聞
優秀な外国人学生の獲得を目指す名古屋大(名古屋市千種区)で、英語のみの国際コースに入学する留学生の秋季入学式が5日、名大の豊田講堂で行われた。大学院の国際コースはこれまでもあったが、学部での秋入学は初めて。東京大が国際化に合わせて学部入学式の秋への移行を検討しており、秋入学の流れは全国の大学でじわじわと広がっている。
入学式は、大学院と合同で行われ、計160人が出席。進行やあいさつは英語で行われた。浜口道成学長は名大の歴史やゆかりのノーベル賞受賞者を紹介し、「国際化の時代。われわれは国の垣根を越えて協力していかなければならない」と新入生に訴えた。その後、法学部に入学するヤクボワ・ディルショドフナさん(19)=ウズベキスタン=が新入生を代表して宣誓した。
モンゴルから入学を決めたエン・フルムさん(19)は「自動車や航空機について日本で学び、母国の発展に貢献したい。日本の文化も知りたい」と話した。
スタートした学部の国際コースは「自動車工学プログラム」や「物理系プログラム」など計5コース。マレーシアやモンゴル、ウズベキスタンなど13カ国から37人が入学している。
東海地方には国際展開する企業が多く立地することから、帰国子女も受け入れる。37人中13人を帰国子女が占めている。秋入学は9月入学が多い海外と時期を合わせるために採用している。
プログラムは、留学生を30万人に増やす文部科学省の「国際化拠点整備事業(グローバル30)」の一環。現在、全国の13大学が選ばれており、名大は1600人の留学生を2020年までに3千人に増やす方針だ。浜口学長は「新入生の状況を見ながら、今後、本格的に秋入学を進めていくかどうか検討したい」と説明している。
□ブラジル・ポルトガル語翻訳のOFFICE SHIBATA
□愛知・静岡の帰化手続のOFFICE SHIBATA
□Twitterは毎日ツイート
□Facebookページはこちらから